私の読書はHNとは裏腹に牛歩。
中盤突入の、やっと四巻。
ただ終わりに近づくにつれ、同時に、
読み終わってしまう寂しさを感ずるようになった。
鏡の中の大澤先生がよく 相手を捌いたら、「手のひらで膝を触る」、 投げたら「お辞儀して指先は畳につける」と言う。
で、三巻において、2カ所、心に引っかかった部分がありました。
P-222に、和船について(逆説的に)。 『わら一筋も船内にのこらなくなると、 海面から飛びあがりそうなほどに腰高になった。』
と、
P-409に、船中での歩き方について。 『足で歩くな、腰で歩け。腰車でたえず調子をとる。 両脚のひざはたえず曲げておけ。 そうすれば突きとばされようがどうされようが、 羽虫がふわりと飛びのくように 他の動作に移れる』
高田屋嘉兵衛って船上の大澤先生だね。