グー
こんばんは。かもめ食堂膝行族 ハラダです。
10月19日のブログで紹介をした
アメリカの禅僧片桐大忍老師の法話を
空き時間に聴いています。
"Zazen and Creating Space"
という約30分強のお話に定めて。
お話の中。結構、キーポイントになりそうな所で、
"ダウネス"という単語が出てきます。
なんじゃらほい。
"lofty(高尚な)" に対比させているので、
少なくともプラスの言葉じゃないなぁと思いつつ、
よくよく聴きこむと老師は
「ある種の foolish(愚かさ) だ。」
と言い換えているようです。
その後、その例えとして、
錐(キリ)で穴をあけると言っています。
ダウネス=down(ness)と捉えてもよさそう。
でも、ん!?
法話で、"愚かさ"!?!?!?
まったくワカラン(oД0)!!
とそこが気になっていました。
でも、偶然はあるものです。
たまたま読んだ「茶の本(著:岡倉天心)」の解説本に
ヒントが載っていました!
禅においては「愚(グ)」という言葉を使うそうです。
一般的なモノの見方からすると 愚 はマイナスです。
そこで、あえて "愚" という冷めたというか、
一歩引いた立場に自らを置いてみる。
それによって、プラスマイナスなモノの見方を
離れたところに価値を見出す。
それが禅でいう「愚」ということだそうです。
知識で自らを満たしてしまうのではなく、
自分をからっぽにしてこそ見える世界があるのではないか...
そのような心構え、いまはそのように捉えています。
なかなか手放せませんよねぇ。。。
またしばらく、片桐老師の法話を聴きこんでみたいと思います。
おまけ。その1.
この法話で老師は、
禅とは日々 "生と死(Life AND Death)" に向き合うことだ。
そのように述べているようです。
よく西欧の本(や映画)で見るのは、
"生か死か(life OR Death)"
な気がするのです。
AND(両方含む)か、
OR(どちらか)か。
そのあたりの言葉遣いも気になります(^^)